患者さん

虫歯を放置したら顎に痛みが出てきた…

この記事では、顎に痛みが起こる原因や対処方法についてお伝えします。

顎が痛いのは虫歯が原因?

顎が痛い原因

顎の痛みは、虫歯が原因で生じている可能性があります。

虫歯菌などの細菌が顎の骨に感染し炎症を引き起こすことで痛みになります。

もちろん、虫歯菌意外にも顎の痛みにつながる原因がありますので、他にも3つ原因について見ていきます。

歯の噛み合わせが悪くなり起こる

歯の噛み合わせが悪い顎関節症(がくかんせつしょう)などの原因となり、それが顎の痛みになることがあります。

顎関節症(がくかんせつしょう)とは、口を開け閉めするときに

  • ガクンと顎関節の音がする
  • 口が開けにくい
  • あごに痛みが起こる

などの症状がみられる病気です。

  • 生活習慣の悪化
  • 虫歯や歯周病の進行
  • 詰め物や被せ物をしたとき

などで、噛み合わせが悪くなり、引き起こされることが多いです。

顎周りの筋肉の緊張

顎の周りの筋肉は口を開けたり閉じたり、モノを噛んだりするときに使います。

不安や緊張から筋肉が固くなると、顎の痛みにつながることがあります。

他にも「よく噛んで食べない」など、顎の周りの筋肉を使わなくなると、運動しないと上手く筋肉が使えなくなるのと同じ様に、上手く使えなくなっていきます。

また、近年ではパソコンやスマホの見すぎによって、肩や首周りの筋肉が固まり、それが顎の周りの筋肉の緊張につながることもあります。

ですから、適度に顎や首、肩周りの筋肉を動かして緊張や固さを取ることも大切で、緊張を生む要因を除去しましょう。

顎関節の円盤に炎症が起こる

口を大きく開いたり、大きな衝撃が加わったりすると顎関節症円盤が正常な位置からズレることがあります。

このズレが痛みを引き起こしたり、口の開閉に障害を引き起こしたりします。

関節円盤がズレたまま、関節を動かしていると関節の衝突が起こり、やがて炎症となって痛みが起こります。

腕や膝の関節がズレると考えれば想像しやすいでしょうか?

痛みや不具合が起こることが容易に想像がつきます。

もし、顎に痛みがあれば、顎関節症がズレてしまう原因があったのか?思い返してみると良いでしょう。

顎が痛い時の対策や治し方

顎が痛い時の対策や治し方

ここからは顎が痛い時の対策や治し方についてみていきます。

できるところから改善してみてください。

痛みを軽減させ悪化を防ぐ

まずは幹部を冷やし痛みを軽減します。

どうしても我慢できない場合は、痛み止めを服用し痛みを和らげましょう。

また、痛みがあるときは安静にして過度に使いすぎたり、悪化させないことも大切です。

突発的な外傷など、外的要因の影響が大きいと、時間の経過とともに痛みが治まることが多いです。

時間が経過しても、なかなか治らない場合は生活習慣や虫歯、歯周病、細菌感染など、内的要因による影響が大きい可能性が高いです。

マウスピースをつける

顎の負担を軽減するには、マウスピースが有効です。

顎に痛みがある人は、歯ぎしりや食いしばりにより、顎に負担をかけている可能性が考えられます。

歯ぎしりや食いしばりは寝ている間に行っていて、本人に自覚がないのが難点です。

従って、無意識に起こる顎の負担の軽減や歯のダメージを軽減するためにマウスピースは効果的です。

まだ使っていない場合は、試してみても良いと思います。

生活習慣を整える

痛みに対して対処するだけでなく生活習慣そのものを整えることも重要です。

普段の生活習慣の積み重ねが症状として現れているので、根本原因を取り除くことで改善していきます。

生活習慣を整えていくことで、虫歯や歯周病予防になり、顎への負担も軽減できます。

顎が痛い時の生活習慣対策

  • 顎にストレスをかけない
  • 片方だけで噛む癖をやめる
  • 猫背などの悪い姿勢
  • ストレスを溜めない

など、特に顎に負担を避けるための習慣は意識して取り入れましょう。

歯科医で噛み合わせを調節する

歯の噛み合わせが悪い場合は、歯科医で噛み合わせを調整しましょう。

詰め物や被せ物の調整が適切でない場合は、こちらを調整もしくは交換することで症状を緩和していきます。

歯ならび矯正が必要なこともあるので、顎に痛みがあれば、原因の検査も兼ねて、歯科医で診てもらうことをオススメします。

まとめ

顎の痛みの3つの原因と対策方法についてお伝えしました。

顎が痛い3つの原因

  • 歯の噛み合わせが悪くなり起こる
  • 顎の周りの筋肉の緊張
  • 顎関節の円盤に炎症が起こる

顎が痛い時の対策方法

  • 痛みを軽減させ悪化を防ぐ
  • マウスピースをつける
  • 生活習慣を整える
  • 歯科医で噛み合わせを調節する

基本的には、問題が起こったらすぐに歯科で診察を受け対処しましょう。

症状に対処しつつ、同時に根本的な原因へアプローチしていくのが大切です。