歯の詰め物が黒く変色する3つの原因！治す方法はあるのか？

歯医者で治療した詰め物が黒くなるという経験をしている人は多いと思います。

詰め物の色が黒くなると見た目が悪くなるだけでなく、健康面でのリスクもあるので放置は厳禁です。

この記事では、歯の詰め物が黒く変色する原因と、それを治す方法について詳しくご紹介します。

歯の詰め物が黒く変色する原因を知って適切な治療について理解を深めましょう。

歯の詰め物が黒く変色する3つの原因

歯の詰め物が黒く変色する原因は、大きく3つあります。

• 詰め物の経年劣化
• 詰め物の着色（ステイン）
• 虫歯

それぞれ見ていきます。

詰め物の経年劣化

詰め物が黒くなる原因は「経年劣化」です。

詰め物は、時間が経過すると劣化して、黒く変色することがあります。

特に、金属製の詰め物は、酸化しやすく長期間使用すると変色しやすい傾向があります。

モノが時間と共に劣化するように、詰め物の劣化も防ぎようがありません。

対応としては新しい詰め物を詰め替えるのがオススメです。

詰め物が着色する（ステイン）

詰め物が黒く変色する原因として「着色（ステイン）」があります。

着色（ステイン）は、タバコやコーヒー、紅茶などの色素が、詰め物に付着することを言います。

着色（ステイン）によって、色の違いはありますが、黒く変色することもあります。

こちらは本人の意識次第では着色しにくくする対策があります。

• タバコ、コーヒー、ワインなど着色しやすい飲食物を避ける
• 着色物を飲食したら、すぐにうがいをして着色しにくくする

などの対応がおすすめです。

本人の意識次第では、かなり変色を抑える効果が見込めます。

虫歯

詰め物の色を黒くする原因に「虫歯」があります。

虫歯が進行すると、歯の内部が黒ずんで見えることがあり、詰め物も黒く見えることがあります。

虫歯は、早期に発見し治療することが大切です。

虫歯が大きくなるまで我慢すると、歯の治療に時間やコストがかかるだけでなく、健全な歯をより多く削ってしまうことにつながります。

詰め物が黒くなってきたら虫歯の発生も疑い、すぐに歯科医で見てもらうようにしましょう。

詰め物の変色を治す方法はあるのか？

歯の詰め物の変色を治す方法には、主に2つの取り組みがあります。

• 自分の取り組みで治す
• 歯科医院に通って治す方法

それぞれ詳しく解説します。

自分で治すために取り組めること

まず、自分で治すために取り組めることは、以下の通りです。

• 丁寧にブラッシングする
• ステイン（着色）を落とす歯磨き粉を使う

言われてみると、当たり前のことですが、毎日の基本的なケア以外に効果的な方法はありません。

丁寧にブラッシングする

毎日のブラッシングを丁寧に行うことで、詰め物に付着した汚れを取り除きます。

ブラッシングには本人も気づかずにクセがあり、磨き残しやすい部分ができたりします。

例えば、奥歯のさらに奥側や前歯の裏側などです。

磨き残しが積み重なると、それが虫歯の原因になったり歯石がつくことで変色する原因になったりします。

特に、食べた後に長時間放置しすぎないように、食後30分くらいにはブラッシングをして、歯の汚れを落としておきたいところです。

ステイン（着色）を落とす歯磨き粉を使う

自分でケアを行うときは、ステイン（着色）を落とす効果のある歯磨き粉を使用すると効果的です。

一般的な歯磨き粉よりも、詰め物の変色を軽減することができるでしょう。

ただし、詰め物がすでに劣化が進んでいる場合や、虫歯の進行が原因の場合は、自分で治すには無理があります。

この場合は、磨きすぎて詰め物や歯の表面が削れてしまっては逆効果なので、歯科医に見てもらうのが無難です。

気になるようであれば、歯の状態を見てもらい、オススメのケア方法についてアドバイスをもらうのも良いと思います。

自分で治す方法には限界がある

詰め物の着色は、自分で治すには限界があります。

できることは、普段行っているケアを丁寧に行うことです。

汚れの付着を取り除くには限界がありますが、付着することを防ぐことは、意識次第では対応が可能です。

もし、毎日のケアで改善が見られないようであれば、歯科医院に通って治療を受けることが必要です。

歯科医院に通って治す方法

歯科医院での治療には、以下の方法があります。

• 歯をクリーニングする
• 歯の詰め物を交換する
• 虫歯の治療を行う

歯科医院に通うと、専用の機材や液剤を使うことで、自分で行うよりも高い効果が期待できます。

歯をクリーニングする

王道の方法ですが、歯のクリーニングをしてもらうことで汚れの除去ができます。

専用の機器を使って、歯の表面や詰め物の汚れを取り除くので、自分で行うよりも、細部まで綺麗にすることができます。

歯や詰め物の着色を綺麗に落とすことで、変色を和らげることはできるでしょう。

歯のクリーニングは、定期検診の際にでも、定期的にしておくと効果的です。

歯の詰め物を交換する

素材の劣化などは、いくら表面の汚れを落としても改善には限界があります。

ですので、詰め物の交換は、最も手取り早く変色を治すことができる方法です。

詰め物を変えてもらうことで、詰め物の下に虫歯があるのか、虫歯が進行しているのかなどの判断もできるので、一緒に見てもらいましょう。

詰め物には、金属製、セラミック製、レジン製など色んな種類があります。

もちろん、自分の歯と似たような色の素材を選び、目立たない色の方が見た目を気にしなくてもよくなります。

詰め物の種類によって費用や治療期間が変わってくるので、覚えておきましょう。

虫歯の治療を行う

虫歯が原因の場合は、詰め物を取る際に指摘があると思いますが、詰め物の交換だけでなく、虫歯の治療も行ってください。

また、虫歯が進行しているということは、ブラッシングや食事習慣など、何かしらの原因が行動に現れていたりします。

その根本原因を解消しないことには、また新たに詰め物が変色したり、虫歯ができたりする可能性が高まります

できれば生活習慣を整えて、また、問題を起こさないように根本問題にアプローチしましょう。

まとめ

歯の詰め物が黒く変色する原因として

• 詰め物の経年劣化
• ステイン
• 虫歯

が主な原因です。

自分でブラッシングやステインを落とす歯磨き粉を使用して対策ができますが、限界もあります。

自分で思うように改善しない場合は歯科医での検診で見てもらうようにしてください。

• 歯の詰め物が黒く変色する原因は、詰め物の経年劣化、ステイン、虫歯がある。
• 自分での対策としては、ブラッシングやステインを落とす歯磨き粉を使用することができる。
• 歯科医院での治療内容には、歯のクリーニング、詰め物の交換、虫歯の治療がある。
• 歯のケアと定期的な歯科医院での検診が重要である。

ぜひ、お役立てください。