鼻呼吸なのに口が乾燥する
最近、口の中が乾燥するなぁ
このようなお悩みはありませんか?
この記事では、お口の乾燥が気になる方へ、乾燥の原因やお口の中が乾燥しないための3つの対策についてお伝えします。
口の中が乾く原因とは?
お口の中が乾く原因として、大きく分けると次の3つに分けられます。
- 薬や病気によるもの
- 身体的変化によるもの
- 生活習慣によるもの
1つずつ具体的に説明します。
1.薬や病気によるもの
抗うつ剤、鎮痛剤、抗パーキンソン剤、降圧剤などの薬の副作用として唾液分泌の低下があります。
また、糖尿病やシェーグレン症候群 などの病気によって唾液の分泌量も低下すると言われています。
どちらにせよ、唾液の分泌量が減ることで、お口の中が乾燥しやすくなります。
お口の中が乾燥しやすくなり、心当たりがあるのであれば、病気や薬の影響を考えます。
2.身体的変化によるもの
口や顎の筋力が低下したり、筋肉の萎縮がおこると唾液の分泌量が低下していきます。
筋肉の低下は年齢を重ねるごとにも起こってくるので、加齢による身体状況の変化もお口の中が乾く原因になります。
他にも、ストレスや緊張は、交感神経を刺激するので、唾液の分泌量が抑えられます。
このような身体的な変化による影響もお口の中が乾く原因と考えられます。
虫歯や歯周病など、お口の中のトラブルが起こると硬いものを避け、噛まなくなるので、顎周りの筋力が低下してしまいます。
環境や身の回りの変化などと合わせて、心当たりがないか原因を探ってみましょう。
ちなみに、口での呼吸(口呼吸)が多くなれば、物理的にお口の中が乾く原因になります。
3.生活習慣によるもの
生活習慣の悪化は、虫歯や歯周病などお口のトラブルを招きます。
また、糖尿病をはじめとする生活習慣病の原因にもなるので、お口の中の乾燥につながります。
お口の中の環境が悪化すると、噛めなくなったり、生活習慣病との相関性により、悪循環につながります。
食習慣の改善や日々のブラッシング、歯間ブラシなどのケアをしっかりと行いましょう。
また、歯科医による定期検診により、お口の中の環境ケアも行うことを推奨します。
口が乾燥すると起こる病気
お口の中が乾燥すると、次の3つの観点から病気の発症に関係することがあります。
- 歯のトラブル
- 口腔内トラブル
- 摂食・嚥下障害
それぞれ詳しく説明します。
歯のトラブル
唾液には、抗菌作用やお口の中の浄化作用があります。
唾液の分泌量が低下すると、口の中の抗菌作用や自浄作用も低下し、虫歯や歯周病などの病気にかかりやすくなります。
歯にトラブルが起こると、食事を行うのも困難になるため、筋力の低下など様々な悪循環につながっていきます。
口腔内のトラブル
唾液の分泌量が減ってお口の中が乾燥すると、口臭の原因になったり、粘膜の感染症、味覚障害、嚥下障害にもつながる可能性があります。
カビの一種であるカンジダ菌などが増殖すると、口の中に白斑が起こることもあります。
歯のトラブルだけでなく、口腔内のトラブルにもつながりやすくなるため、注意が必要です。
摂食・嚥下障害
摂食・嚥下とは、食べ物を口に運び飲み込むまでのことを指します。
唾液の分泌量が低下すると、食べ物を食べるときに、飲み込みにくくなり、飲み込みに支障が起こります。
その結果、柔らかく飲み込みやすい食べ物を好む傾向になり、噛まなくなることから顎周りの筋肉の低下などにもつながります。
乾燥しないための3つの対策
口の中が乾燥すると様々なトラブルが起こりやすくなります。
乾燥を予防することはもちろん、乾燥を起こす原因に直接働きかけることも大切です。
ここでは、乾燥しないためにできる対策として3つご紹介します。
口のうるおいを保つ
唾液がネバネバし、乾燥が気になるときにできる対策として、お口の潤いを保つことです。
- こまめにうがいをする
- 保湿ジェルや保湿スプレーを使う
などを使って、口の中の潤いを補いましょう。
就寝中は特に乾燥がひどくなりやすいので、 加湿器などで湿度を調整したり、マスクをつけるのも良いでしょう。
途中で目覚めたときに保湿できるように、水分や保湿スプレーを枕元に置いておくと良いでしょう。
食生活の見直し
食生活の見直しも効果的です。
特に、生活習慣病は、唾液の分泌量を減らしたり、虫歯や歯周病などのお口のトラブルと関係性が強いです。
ですので、食生活の見直しにより、生活習慣病の予防に努めることは重要です。
もちろん、最初から完璧に改善するのは難しいので、次にご紹介する部分から対策に取り組むことをオススメします。
暴食暴飲、喫煙、飲酒
まずは暴食暴飲をやめるところからスタートです。
身体に良いものなど、新しく何かを摂取するよりも身体に悪いものを排除する方が簡単で、はるかに効果が大きいです。
暴食暴食だけでなく、タバコやお酒も控えるようにしましょう。
よく噛んで食べる
「よく噛んで食べる」のも効果的です。
噛めば噛むほど唾液の分泌量も増えてきます。
また、食べ物を消化しやすくなるので身体への負担も少なくなります。
よく噛むことで満腹中枢も刺激されるので、暴食暴飲も防げます。
何か新しい取り組みを増やすのでなく、すぐに取り組めることですので、ぜひ積極的に行っていきましょう。
舌の体操・マッサージ
舌の体操やマッサージも効果的です。
耳下線、顎下線、舌下線をマッサージすると、唾液の分泌が促されます。
舌の体操を続けると、舌を上顎に押しつける力「舌圧」と、唇を閉じる力「口唇閉鎖力」が高まります。
舌圧や口唇閉鎖力は、摂食・嚥下、発音、味覚、お口の乾燥などの機能に関わっています。
継続すると機能向上に効果があったと報告もあるので、毎日コツコツ行うと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、口の乾燥が気になる方へ、乾燥の原因や乾燥しないための3つの対策についてお伝えしました。
お口の中が乾燥すること原因を知ることで、根本的な原因にアプローチできるようになります。
自分で対処できることも多いので、記事を参考に対策してみてください。