患者さん

歯ぎしりと不眠って関係あるの?

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食いしばりと不眠の関係性は?

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歯ぎしりや食いしばりの睡眠の影響ってあるの?

この記事では、そんなお悩みを解決します。

歯ぎしりとは

歯ぎしりは、歯をギジギジとこするような行為のことを指します。

一昔前は寝ている間に無意識に起こるものと定義されていました。

ここ最近では、覚醒時の動作も含めて歯ぎしりと定義されています。

歯ぎしりは不安やストレスなどによって引き起こされることが多く、身体に様々な不調をもたらすことが分かってきています。

歯ぎしりを改善するためには、ストレスや不安の根本原因を取り除くこと、機能的な問題があれば歯科治療が必要です。

歯ぎしりが起こる原因・理由

歯ぎしりが引き起こされる原因や理由は以下の通りです。

  1. 不安やストレス
  2. 生活習慣
  3. 口腔疾患
  4. 睡眠不足

このように、歯ぎしりは様々な要因から引き起こされます。

歯ぎしりが長期にわたり続くようであれば、一度、医師に診てもらうことをオススメします。

1.ストレスや不安

歯ぎしりは、歯ぎしりを行うことでストレスを解消していると考えられています。

ですので、本人も自覚なく無意識に行なっているケースが多いです。

ただし、歯ぎしりでは、すべてのストレスを解放することはできません。

もし、歯や歯茎に悪影響が出るようであれば、すぐに改善する必要があります。

2.生活習慣

過度の飲酒やタバコの喫煙、栄養不足など生活習慣の問題が歯ぎしりを引き起こす要因となることがあります。

生活習慣が乱れると、疲労が溜まったり、不眠症、うつ病など健康状態の悪化を招きます。

これが、歯ぎしりを引き起こす原因となります。

3.口腔疾患

歯ぎしりによって歯周組織が破壊され、歯肉炎になる可能性があります。

そこから歯周病につながり歯茎の腫れや出血といった症状につながります。

また、歯肉炎や歯周病などが原因で、歯並びや噛み合わせが悪くなり、それが歯ぎしりを引き起こす原因につながります。

4.睡眠不足

歯ぎしりを引き起こす原因の1つに睡眠不足があります。

睡眠不足になると、ストレスの増加や頭痛など健康状態を悪くします。

それが日常的なストレスとなり、ストレスを解消するために歯ぎしりという症状に現れることがあります。

また、歯ぎしりも身体的にストレスを与えて筋肉の緊張につながるので、さらに睡眠不足に陥るという負のスパイラルに陥ります。

歯ぎしりと不眠の関係性

歯ぎしりは不眠に大きな影響を与えることがあります。

例えば、歯ぎしりが引き起こす音や顎周辺の筋肉の緊張は睡眠にとって大きなストレスになります。

そのストレスが積み重なると、睡眠の質が低下し、慢性的な睡眠不足につながります。

睡眠不足は、免疫力を低下させたりストレスや不安を引き起こすなど健康に悪影響を与え、ストレスや不安は歯ぎしりを起こす要因となり、徐々に負のスパイラルに陥ります。

歯ぎしりが原因となる不眠症の場合は、歯ぎしりの改善が重要です。

歯ぎしりの改善方法

歯ぎしりを改善するための方法には以下のものがあります。

これらの改善方法を組み合わせて対策していきましょう。

  1. 歯みがき(ブラッシング)
  2. マウスピースの使用
  3. 睡眠不足の解消
  4. 緊張やストレスの緩和

1.歯みがき(ブラッシング)

歯ぎしりは、歯周病や歯根の炎症などから引き起こされることがあります。

そのため、歯みがき(ブラッシング)を徹底して、歯周病や歯根の炎症が起きないように予防することが大切です。

2.マウスピースの使用

マウスピースを装着すると、歯ぎしりによる歯にかかる圧力を分散させ、歯にかかる負担を軽減できます。

そのため、歯や歯周組織にかかる負担を和らげ身体的ストレスを緩和することにつながります。

3.睡眠不足の解消

睡眠不足の解消は、歯ぎしりを抑制するためにも重要です。

睡眠不足になると、それがストレスにつながるので、睡眠時間を十分に確保して、深い睡眠に入れる時間を増やしましょう。

また、適度な運動や入浴などを組み合わせて睡眠の質を高められるよう努めましょう。

4.緊張やストレスの緩和

緊張やストレスが原因で歯ぎしりが起こることもあります。

そのため、緊張やストレスを改善することも重要です。

軽度な運動やストレッチ、ヨガ、散歩などを取り入れることで、リラックス効果が期待できます。

入浴等もリラックスには有効なので、日常に溜まった緊張やストレスを緩和する時間を作るように心がけましょう。

食いしばりと不眠の関係性

食いしばりは、無意識に歯と歯が強い力で噛み合わせている状態です。

舌や歯茎、顎などにストレスを与え、それが睡眠障害や不安につながる可能性があります。

通常であれば、歯と歯は離れているのが正常です。

食いしばりが起こると言うことは、お口周りの筋肉が常に緊張している状態になります。

さらに睡眠時の食いしばりは、おおよそ100kgの負荷がかかると言われており、身体にとって大きな負担になります。

不眠症状を改善するためには、食いしばりそのものを抑えることもすごく大切です。

食いしばりの改善方法

食いしばりを改善する方法は以下の方法があります。

  1. 口腔機能の改善
  2. 運動習慣による緊張やストレスの緩和
  3. 食生活の見直し

1.口腔機能の改善

口腔機能の問題がストレスや不安につながることがあります。

また、口腔内に異常があれば、食いしばりにより被害が大きくなる可能性が考えられます。

例えば

・歯の磨耗や破折
・歯の痛み、歯がしみる
・歯肉炎や歯周病
・顎関節症

など、相互に悪影響をもたらしかねません。

ですので、口腔内のストレスで食いしばりが起きないように、また、食いしばりの被害を拡大させないために口腔内を健康を保つようにしておきましょう。

2.運動習慣による緊張やストレスの緩和

日常に溜まったストレスを解消するために食いしばりが起こることがあります。

適度な運動、散歩、ストレス、ヨガなどの運動習慣はストレスを緩和させる効果が期待できます。

ほんの少しの運動でも、健康改善に効果的なので、通勤の中で歩く機会を増やすなど、日常生活の中に習慣として取り入れる工夫をしましょう。

3.食生活の見直し

食事や栄養は健康的な身体を作るための土台です。

口腔内を健康に保つためにも関係性が強いので、食生活を見直すことは十分に効果が期待できます。

特に、身体を作るための材料となるタンパク質やミネラルの摂取量を増やし、糖質の過剰摂取には注意してください。

特に、精製された砂糖や酸化された脂質の取りすぎには注意です。

まとめ

歯ぎしりや食いしばりは、本人が気づかない内に睡眠の質を低下させている可能性があります。

ストレスが溜まると、歯ぎしりや食いしばりが起こりやすく、お口の中のトラブルを引き起こす要因にもなります。

根本解決を目指すなら、日常的に溜まっているストレスや不安を発散させることが大切です。

また、歯ぎしりや食いしばりを放っておくと、睡眠障害を引き起こし、それがストレスになるので、マウスピースなどを装着し、しっかりとした睡眠の確保も意識しましょう。

歯ぎしりや食いしばりを指摘され、原因がよく分からない身体の不調を感じる場合には、睡眠の質に意識を向けてみてはいかがでしょうか?

もし、ずっと続くようであれば、専門医に相談してください。