冷え症になると歯周病のリスクが上がるの?
冬になると歯が痛くなる理由は何?
この記事では、身体の冷えとお口のトラブルについて記事をまとめていきます。
冷え性は歯周病リスクが上がる?
冷え性と歯周病の関係については、科学的な研究がまだ不十分なため、明確な回答をすることはできません。
ただ、冷え性が引き起こす体の不快感がストレスを増やしたり、免疫力を低下させることがあります。
それが引き金となって歯周病などの口内環境の悪化を引き起こす可能性があるとされています。
また、歯周病との関係性が強い糖質の過剰摂取は、身体を冷やしやすくし、冷え性にも関連性が強いとされています。
直接的な因果関係がなくても関連性があると考えられています。
冷え性とはどんな状態?
冷え性とは、体温が低下して体の末端部分(手足など)が冷たくなる症状のことを指します。
冷え性は、血行が悪くなることが原因で起こることが多く、身体が冷えることで肩こりや腰痛、生理痛などの症状も伴うことがあります。
冷え性の原因には、生活習慣や食生活、運動不足、ストレスなどがあります。
冷え性を改善するには
- 身体を温める飲み物や食べ物を摂取する
- 適度な運動をする
- 保温対策をする
- ストレスを減らす
などの対策が有効です。
ただし、冷え性の症状が継続する場合には、他の病気が起こっている可能性も考えられます。
その場合は、専門医の受診をオススメします。
体温と免疫力の関係
体温と免疫力には密接な関係があります。
正常な体温が維持されると、免疫細胞の働きが最適化され、感染症や病気に対する抵抗力が高まることが知られています。
夏よりも冬に風邪やインフルエンザが流行るのは、身体が冷えやすいのも関係しています。
ただし、低体温や高体温になりすぎる状態では、免疫機能が低下します。
例えば、低体温の状態では、体内の酵素反応や代謝が遅くなるため、免疫細胞の活動が低下し、病原体への攻撃力が弱まります。
高体温の状態では、体内のタンパク質や酵素が変性することがあり、免疫細胞の働きが損なわれます。
正常な体温を維持するためには
- 十分な睡眠
- バランスのとれた食事
- 適度な運動
- ストレスのコントロール
などが大切です。
気温が下がる冬の寒い時期に歯が痛くなる理由
冬の寒い時期に歯が痛くなる人も多いです。
その原因は、歯の神経が刺激されることが挙げられます。
歯の神経は、寒冷刺激に敏感に反応するため、気温が低くなる冬の時期に、歯の神経が刺激されて痛みとして症状が出ることがあります。
また、冬場は空気が乾燥するため、口内の粘膜も乾燥します。
その結果、歯の根元部分が露出し、冷たい空気や飲み物などの刺激を受けやすくなります。
冬場には保温対策を行なって、体全体が冷えにくい状態を作ることで、歯の痛みを予防につながります。
免疫力と細菌の関係
人間の体内には常在菌と呼ばれる細菌が存在することが分かっています。
常在菌は、体内における健康維持に重要な役割を果たしており、免疫系の正常な働きにも関係しています。
例えば、腸内に存在する腸内細菌は有名ですが、食物の消化吸収を助ける働きや免疫細胞の働きを刺激することによって、免疫力の向上にも役立っています。
このように免疫力と細菌の関係は密接で、細菌は免疫系の働きを刺激することが知られています。
免疫細胞は、身体に悪い作用を及ぼすウイルスや細菌が侵入すると、異物と認識し、抗体や細胞質毒素、炎症などの免疫反応を引き起こします。
この反応により、体内の細菌を攻撃し、感染症や病気から体を守っています。
免疫力が低下した場合には、細菌感染症や炎症性疾患が引き起こされ、病気が症状として現れます。
糖質と冷え性の関係
糖質と冷え性の関係については、直接的な関連性はありません。
しかし、糖質の過剰摂取が冷え性を悪化させる可能性があるとされています。
糖質の過剰摂取は、血糖値の急激な上昇を引き起こし、その後の急激な下降につながります。
このような血糖値の乱高下は、血管や神経を損傷し、血流を悪化させることがあります。
これにより、体温調節機能が低下し、冷え性を悪化させる可能性があると考えられています。
また、糖質の過剰摂取は、肥満や糖尿病、メタボリックシンドロームなど生活習慣病を引き起こすリスクも高めると言われています。
これらの症状も、体温調節機能を低下させ、冷え性を悪化させることにつながります。
まとめ
冷え性と歯周病に直接的な関係性はありません。
ですが、身体が冷えることで免疫力が低下したり、冷え性を誘発する要因によって間接的な影響は考えられると言えます。
また、冬の寒い時期に歯が痛くなるのも冷えによって神経が刺激される影響です。
身体の働きを正常に保つためには適切な体温が必要です。
寒い時期でも、体温を保ち冷えにくい環境を整えるように意識しましょう。