生活習慣病を予防するための方法について詳しく知りたい
そんな方に向けて食事や運動の方面から、それぞれ予防法をお伝えします。
また、生活習慣病が起こる原因についても併せてお伝えします。
ぜひ、参考にして下さい。
生活習慣病を予防するために心がける食事や運動の方法とは?
生活習慣病を予防するために心がけることは何でしょうか?
主に「食事」と「運動」の2つの方面から対策ができます。
具体的な対策方法については後述するので、まずは原因から確認しましょう。
原因を知ることで、対策方法の輪郭が見えてきます。
生活習慣病とは?
生活習慣病とは「食事・運動・休養・喫煙・飲酒」などの生活習慣によって関連して発症する病気のことです。
主な病気は以下の内容です。
- 糖尿病
- 脳卒中
- 心臓病
- がん
- 脂質異常症
- 高血圧
生活習慣病には、根本的な治療法がなく、治療後の見通しも良くことが多いため、予防が重要です。
生活習慣病の主な原因とは?
生活習慣病の主な原因は以下の5つです。
- 食習慣
- 運動不足
- 喫煙
- 過度な飲酒
- ストレス
それぞれ詳しくみていきます。
食習慣
生活習慣病と食習慣との関連性は強く結び付いています。
特に、肥満傾向にある方は、糖尿病や脳卒中、高血圧などの発症率が上がる傾向にあります。
人は食事から栄養素を補給して、それを全身の血液によって運びます。
つまり、摂取する栄養素(食習慣)によって身体が作られるということです。
必要な栄養素が足りない、もしくは栄養素を取り過ぎている場合には、身体にとって何かしらの不都合が起こるでしょう。
その積み重ねが生活習慣病の発症につながるので、日頃から注意が必要です。
運動不足
運動不足も生活習慣病の発症の原因の1つです。
運動には
- 血液循環を高める
- 筋力の減少を防ぐ
- 骨量減少を防ぐ
- 睡眠効率を高める
- 心理的な緊張の緩和
といった効果が医学的にも認められています。
子供の頃には、部活をしたり、外で遊び回る機会が多いです。
ですが大人になると極端に運動機会が減り、運動しなくなります。
当院の患者さんで、出社のために歩く機会が増えただけで筋肉量が増加したという例があります。
このようにわずかな運動でも、効果が期待できます。
喫煙
たばこには
- 発がん性物質が多く含まれる
- 血液、循環器系への悪影響
- 呼吸器系への悪影響
- インスリンの働きを抑制
身体へ悪影響をもたらします。
その結果
- がんのリスクを高める
- 脳卒中や動脈硬化のリスクを高める
- 喘息、肺機能障害のリスクを高める
- 糖尿病にかかるリスクを高める
という生活習慣病につながります。
ただ、喫煙は生活習慣に強く紐づいているため、精神的な依存が強いです。
そのため、やめるのが難しいので、セルフコントロールの技術が必要です。
過度な飲酒
過度の飲酒も、生活習慣病の原因の1つです。
お酒の中に含まれるアルコールは、肝臓で分解・代謝されます。
過度の飲酒を長年続けていると、肝臓に負担がかかり、やがて肝炎へとつながります。
さらに進行すると肝硬変や肝がんになることがあります。
また、多量の飲酒は、高血圧、糖尿病、脳血管疾患など、他の生活習慣病の原因にもなるので、飲みすぎには注意して下さい。
ストレス
過剰なストレスは身体に、さまざまな不調をもたらすことがわかっています。
ストレスそのものが高血圧や糖尿病など生活習慣病の危険因子となることもあります。
ですが、最も厄介なのは、ストレスが引き金となり、暴食暴飲や喫煙本数の増加など生活習慣の悪化を引き起こすことです。
ただし、ストレスすべてが悪いわけではありません。
適度なストレスは、やる気や行動力のアップ、達成感、自信など成長するための糧になることも多いです。
ですので、適度なストレスを保てるように、うまくコントロールすることが大切です。
具体的な改善に向けた食事や運動とは?
具体的な改善に向けた食事や運動について、それぞれ詳しくお伝えします。
生活習慣病の予防のための食事
暴食暴食をしない
生活習慣病を予防する上で、最も大切なのが「暴飲暴食をしない」ことです。
身体にとって良いものを摂取するよりも、悪いものを摂取しない方が効果が大きいからです。
それに実施しやすく効果も早く表れます。
たまに暴飲暴食をしている自覚がない方もいます。
ですので、目安として1日の基礎代謝や消費カロリー、摂取カロリーの基準値を調べて把握しましょう。
栄養バランスを分析
暴食暴飲をしないことが前提の上で、普段の食事の栄養素のバランスを分析してみましょう。
足りていない栄養素や不足しがちな栄養素なとが分かります。
足りない栄養素が分かれば、摂取していく食べ物がわかるので、意識して補っていきます。
間食の正しい取り方を意識
仕事やプライベートで忙しい現代人には、間食の正しい取り方を覚えることも大切です。
- 必要な栄養素を効率的に補う
- ついつい食べ過ぎてしまう
といった方は間食を上手く使うと防げます。
逆に、間食の取り方を間違えると、摂取カロリーが増えすぎたり、必要な栄養素が不足したりします。
食事には、これだけ食べれば良いと言うものはありません。
あくまでバランスであり、目的によって「正しい」も変化します。
目的に沿って、必要な栄養を確保できるようにしてみましょう。
生活習慣病の予防のための運動
前述の通り、ほんの少しの運動であっても効果があります。
運動はチリも積もればですので、1日5分でも良いので軽い運動から始めてみましょう。
通勤のときに一駅前で降りて歩くなど「運動してる感覚がない」状態で運動量を増やすのがポイントです。
コツコツと継続することが大切なので、自分なりに継続できるスタイルを見つけると良いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
生活習慣を予防するために食事と運動の方面から予防方法についてお伝えしました。
生活習慣は人や環境によって大きく左右されます。
すぐに取り組めることもあれば、取り組むのが難しいこともあるでしょう。
大切なことは、現状よりも少しずつ良くしていこうとする意識です。
ぜひ、1つずつでも構わないので、改善に取り組んでみてください。
当院では、管理栄養士による栄養サポートを行っています。
従来の歯科治療と併せて、栄養や生活習慣を改善したいという方は、ご来院ください。