免疫力が低下する原因って何だろう?
免疫力が高まる食べ物はあるのかな?
ヒトが持つ免疫機能を正常に発揮できれば、様々な病気から自身を守り、毎日を元気に過ごすことができます。
この記事では、健康的に過ごせるように免疫系に関するお役立ち情報をまとめていきます。
ぜひ、参考にしてください。
免疫力が低下する5つの原因
免疫力は何が原因で低下してしまうのでしょうか?
主な原因を5つ取り上げてみます。
- 睡眠不足
- 運動不足
- バランスの悪い食事
- ストレス
- 喫煙
睡眠不足
睡眠不足は、免疫機能を低下させる原因の1つです。
睡眠不足は、身体にとって様々な問題を引き起こすことが、分かってきています。
免疫低下だけでなく、慢性疲労や慢性炎症など、引き起こす原因になり、良いことは一つもありません。
もしかしたら、あなたも仕事で忙しいときなどで睡眠不足が原因で、風邪を引いてしまった…という経験はありませんか?
ですので、まずは十分な睡眠を取って、免疫力を保つことが大切です。
運動不足
適度な運動は免疫力の維持に重要です。
運動を行うと身体の活動量があがり、血流が良くなって体温も上昇します。
そのため、免疫力の働きも良くなり、細菌やウイルスへの抵抗力を高めることが示されています。
中には、定期的な中等度の運動を行っている人は、行っていない人に比べて風邪を引く確率が約半分であるという研究結果もあるくらいです。
ただし、やり過ぎは返って、肉体を疲労させ免疫力を低下させるので、負荷の高すぎる運動には注意して下さい。
一気に負荷を高めずに、少しずつ慣らしていきましょう。
バランスの悪い食事
食事も免疫力の維持には大切です。
なぜなら、免疫細胞そのものは摂取した栄養素で作られるからです。
他にも、ビタミン、ミネラル等の栄養素が充分に摂取されないと、免疫機能を働かせることができず、感染症に対する抵抗力が減少することが示されています。
ビタミンAやC、E、B6、およびB12、亜鉛、鉄、セレニウム、銅などの栄養素は、栄養を身体に吸収したり、身体が正常に働くように整えるために必要な栄養素です。
つまり、免疫システムそのものを作るための栄養素や免疫力を働かせるために、バランスの取れた食事が必要になってくるのです。
ストレス
ストレスは、免疫システムを弱め、病気になりやすくすると言われています。
長期的なストレス状態にある人々は、そうでない人々に比べて風邪をより頻繁に引く傾向があるという研究結果も報告されています。
ストレスに対処するために、身体はホルモンを放出して対応します。
あまりにも、ストレスを感じ続けると内臓に負荷をかけ続け、身体的にも負荷がかかることになります。
栄養素や睡眠によってもストレス処理に関係してくるので、その他の原因と合わさって免疫低下に関与していると言われています。
喫煙
喫煙は免疫システムに悪影響を及ぼし、病気になりやすくします。
喫煙者は非喫煙者に比べて、風邪やインフルエンザ、肺炎などの呼吸器感染症に罹りやすいとされています。
その他にも、様々な病気の原因になることが示唆されており、百害あって一利なしと言われます。
睡眠の質などにも影響してくるので、喫煙を止めることは、免疫力を維持し、健康を守る一つの大切な手段となります。
負の循環サイクルを回避する
一度、生活習慣が悪くなってしまうと、どんどん「負の連鎖」に陥ります。
「ストレスが溜まる」「暴食暴飲暴食をする」「睡眠の質が低下する」「身体により強いストレスがかかる」「ストレス発散にまた暴食暴飲をする」という負のループになります。
強いストレスや負の感情は喫煙や暴食暴飲などの悪い生活習慣と紐付けされやすく厄介です。
免疫力低下の原因となる睡眠不足、運動不足、不均衡な食事、ストレス、喫煙は全て生活習慣に直結しています。
ですので、生活習慣の全体から改善策を講じることで、免疫力の改善に役立ちます。
適度な運動を行いつつ、ストレスを発散し、バランスの取れた食事を心掛けていきます。
十分な睡眠を確保ができれば、心も少しずつ落ち着いてくるので、喫煙などの悪い習慣を改善することにも前向きになれるでしょう。
負の連鎖をどこかで断ち切らないと、悪い習慣のループに陥ってしまうため注意が必要です。
食事や栄養から改善に取り組む
当院では、負の連鎖を断ち切るために食事や栄養から取り組んで行くことをオススメしています。
その理由は、身体の機能を正常に働かせることができれば、本来持っているパフォーマンスをしっかりと発揮できると考えているからです。
その源が栄養です。
身体にとって必要な栄養素が足りていれば、身体の疲労や修復、免疫系の維持、ストレスの対処など、正常に機能します。
ただ、忙しい現代人は、食事をコンビニや外食などで、簡単に済ませようとする人が多いのが現状です。
このような理由から、健康的な食事と栄養の摂取は負のループから抜け出すためにオススメな取り組みの1つと言えます。
免疫力を高める食べ物は?
「タンパク質、ビタミン、ミネラル」を含む食事は免疫力を高め、感染症などから身を守るのに特に有効だと言われています。
具体的には、ビタミンCは、免疫系を強化し、風邪等の感染症から身を守るのに効果的です。
※柑橘類、ストロベリー、パプリカなどに多く含まれます。
亜鉛は、免疫細胞の成長と活動に重要で、牡蠣や赤身の肉、豆類、ナッツ、シードなどに含まれています。
発酵食品は、腸内フローラの健康を維持し、免疫システムを強化するのに役立ちます。
※ヨーグルトやキムチ、納豆など
免疫機能を維持するためには、まずは、この辺りの栄養素を積極的に摂取してみてください。
まとめ
健康な免疫力を維持するには、良質な睡眠、適度な運動、バランスの良い食事、ストレスの管理、喫煙などの生活習慣全体から改善に取り組むことが大切です。
食事面では、タンパク質、ビタミンCや亜鉛、発酵食品などの食事を積極的に摂取していきましょう。
ポイント
- 適切な睡眠と運動が免疫力を維持する
- バランスの良い食事が重要。特にビタミンCや亜鉛、プロビオティクスなどの栄養素を摂取することが重要
- ストレスの管理と喫煙の中止も免疫力維持に役立つ
- 生活習慣の見直しと食事習慣の改善で健康維持が可能